沖縄の家で「ワックス仕上げ」が合わない理由｜フロアコーティングとの違いを正しく理解2025.12.13

床の仕上げ方法は、住まいの環境によって向き・不向きがあります。

床のお手入れといえば、「ワックスが当たり前」と思っている方も、まだ少なくありません。

特に沖縄では、これまでワックスで床を守ってきたご家庭も多く、フロアコーティングとの違いがよく分からないまま検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、沖縄の気候や暮らし方は、ワックス仕上げと相性が良いとは言い切れない環境でもあります。

この記事では、ワックスとフロアコーティングの違いを整理しながら、沖縄の住まいに合った床の考え方を中立的に解説します。

そもそも「ワックス仕上げ」とは？

ワックス仕上げは、床の表面に樹脂の膜を作って保護する方法です。

特徴としては、

• 比較的安価
• 自分でも施工しやすい
• 定期的な塗り直しが前提

といった点が挙げられます。

一方で、この「定期的なメンテナンス」が、沖縄の住環境では負担になりやすい側面もあります。

沖縄の住まいとワックスが合いにくい理由

①湿度が高く、ワックスが劣化しやすい

沖縄は一年を通して湿度が高く、床の表面が乾きにくい環境です。

ワックスは湿気の影響を受けやすく、

• 表面が白っぽくなる
• ムラが出やすい
• 劣化が早く感じる

といった状態になりやすい傾向があります。

②窓を開ける生活で、砂やホコリが入りやすい

沖縄では、風を通すために窓を開けて過ごす時間が長いご家庭も多くあります。

その結果

• 細かい砂
• ホコリ
• 外からの汚れ

が床に入りやすく、ワックスの表面が削れやすい環境になります。

③定期的な剥離・塗り直しが必要になる

ワックスは、重ねるだけではきれいな状態を保てません。

一定期間ごとに、

• 古いワックスを剥がす
• 床を洗浄する
• 再度ワックスを塗る

という工程が必要になります。

この作業は、思っている以上に手間と負担がかかります。

フロアコーティングとの考え方の違い

フロアコーティングは、ワックスとは異なり、床材を長期的に保護することを目的とした仕上げ方法です。

①役割の違い

• ワックス：一時的に床を保護する
• コーティング：床材そのものを守る

という考え方の違いがあります。

②メンテナンス頻度の違い

• ワックス：定期的な塗り直し・剥離が前提
• コーティング：日常の掃除が中心

沖縄のように、湿気や砂の影響を受けやすい環境では、この差が暮らしやすさに直結します。

ワックスが向いているケースもある

ここで大切なのは、ワックスが必ずしも悪いわけではないという点です。

例えば、

• 短期間だけキレイに保ちたい
• 定期的なメンテナンスが苦にならない
• 床の状態をこまめに変えたい
• フロアコーティングより価格が安い

といった場合には、ワックスが合っているケースもあります。

大切なのは、自分たちの暮らしに合っているかどうかです。

沖縄の住まいでは「長く守る」視点が重要

沖縄の住環境は、

• 湿度が高い
• 砂が入りやすい
• 紫外線が強い

といった特徴があります。

そのため、こまめなお手入れを前提としたワックスよりも、床材を長期的に守る考え方の方が負担が少なく感じられるケースも多くあります。

床の仕上げ方法は「比較」ではなく「相性」で考える

ワックスとフロアコーティングは、優劣で比べるものではありません。

• 住まいの環境
• 家族構成
• メンテナンスにかけられる時間
• 床をどう使いたいか

こうした要素を踏まえて選びことが、後悔しない床づくりにつながります。

まとめ｜沖縄の暮らしに合った床の考え方を

沖縄の家では、ワックス仕上げが合わないと感じるケースがある一方で、フロアコーティングが暮らしに合う場合も多くあります。

大切なのは、

• なぜ合わないと感じるのか
• どんな手入れを続けたいのか
• 床をどう守りたいのか

を知ったうえで選ぶことです。

A,techでは、沖縄の気候や住まいを踏まえ、ワックス・フロアコーティングそれぞれの特性を丁寧にご説明しています。床の仕上げ方法で迷っている方も、お気軽にご相談ください！